病や賭け事などのしがらみも断ち切る「縁切り地蔵」福岡県



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良い縁もあれば、悪い縁もあります。

 

人と人とは出会い、別れを繰り返していきます。その中には、そもそも出会いたくもなかったというような悪い縁もあって、一刻も早く「切りたい!」と願っている人もいるでしょう。

あるいは物との関わり合いもそうです。ギャンブル、過分なお酒、などなど――。

 

そんな悪縁とサヨナラしたいなら、福岡県は早良区を訪ね、「野芥縁切地蔵尊」にお参りしていきましょう。ところで、なぜこのお地蔵さんが、縁切りのご利益を持つのでしょう?

 

<「縁切り地蔵」のヒストリー>

時は奈良時代に遡ります。とある男女の縁組が決まり、いよいよ輿入れという日になって青年が逃げ出してしまいました。

そのまま行方知れずに――。そこでその青年の父は「息子は急死した」とお嫁さんに告げ、ショックを受けた彼女は、自害してしまったそうです。

 

その青年の父が吐いた嘘のために(というか逃げ出した青年のために)絶望して亡くなった女性を不憫に思い、地元の村人たちが作ったのが――この「縁切り地蔵」だそうです。

 

それにしても、なぜ青年は逃げ出したのか…そのあたりの事情は、永遠に藪の中です。

 

<切実な縁切りの願いに溢れる絵馬も>

縁切り地蔵さんの御姿は、ちょっと異様です。なんというか、もう、ズタズタ。というのも、これは、「お地蔵さんの体を削って相手に飲ませると縁が切れるから」と言われているからです。

いったい、これまでにどれだけの人が悪縁切りを求めてこのお地蔵様を訪ねてきたのでしょうか。実になんとも、人間世界の業の深さというものを感じさせられます。

 

また、周りにある絵馬や封筒には、「**と絶縁したい」「パチンコをやめられますように」「病気との縁が断たれますように」「ストーカーとの縁が切れますように」といった、おどろおどろしいような切実な願いが書かれていたりします。

奇妙な雰囲気が流れる場所ではありますが、それだけにいかにも悪縁切りにご利益がありそうな、そんな感じもします。


漫画家志望のあなたに 東京都「マンガ地蔵」


そんなのアリ!? というお地蔵さんが現にあるのだから、仏教って面白いです。豊島区椎名町の「金剛院」には、「マンガ地蔵」が安置されています。

もともと、金剛院は真言宗500年の歴史を持つ由緒正しいお寺ですが、漫画家志望のあなたも訪れる価値はあります。

 

<新たに建立された「マンガ地蔵」――その心は?>

なんとも新しいトピックスで、マンガ地蔵が建立されたのは、2015年3月のことです。

 

――でも、なぜ金剛院にマンガ地蔵なのでしょうか。そのワケは、あるいは漫画好きの方なら想像がつくかもしれません。

金剛院のある椎名町は、かつて赤塚不二夫、石ノ森章太郎、そして手塚治虫という、日本漫画の巨匠が若かりし日々を過ごした「トキワ荘」がある町だから。その方向を向いて、このマンガ地蔵さんが新たに建立されたというわけです。

 

像容は実に特徴的なもので、杖の代わりにペンを持っていたり、光背がGペン先になっていたり、宝珠の代わりに「チエの実クン」というキャラクターがあしらわれていたり、いかにも、という感じ。

弘法大使様がこの像を見てどう思うか…そんなことは気にせず、漫画家志望の方も、そうでない方も、クリエイティブな力を授かりに、お参りしてみては?

 

ちなみに弘法大使様は、「弘法も筆の誤り」ということわざにもある通り、というべきか、達筆で知られたお坊さんです。

すなわち、この金剛寺にお参りすると、字がきれいになるというご利益もあるかもしれません。

「書」ももちろん芸術作品であり、また漫画も手にペンを持って描くものということで共通するのですから、このお寺にマンガ地蔵が建立されることも、へんなことではないでしょう。

 

マンガ地蔵のお参りの方法ですが、「撫でるといい」と言われています。ただ手を合わせるだけでは不十分、とまでは言わないですが、まぁせっかく来たのだから、忘れずに撫でていきましょう。

そんなことで「いろんな人が触っているから汚いかも…」なんて言ってはお地蔵さんにバチ当たりですし、狭苦しいアパートでひしめき合って暮らした巨匠たちにも眉をひそめられますよ。


これで歯医者いらず!? 埼玉県「あごなし地蔵」にお参り


いつの時代も、歯医者って嫌です。今は無痛治療なんて技術も出てきているようですが、まあ一般的な町医者にかかるときには、従来の「ウィーン」と鳴るドリルでガリガリとやられてしまいます。

待合室で名前が呼ばれるのを、あれほど憂鬱な気持ちで待つこともありません。虫歯、歯周病といった病とは、なるべく付き合いになりたくはないですよね。

 

それなら毎日の丁寧な歯磨き――よりも、あるいは、お地蔵さんにお参りする方がいいかも!? 埼玉県の大宮市にある「あごなし地蔵」にお参りすれば、歯医者いらずですよ。

 

<これで歯医者にかからない「あごなし地蔵」>

大宮市の金輪と呼ばれる町には、「あごなし地蔵」と呼ばれるお地蔵さんが安置されています。心を込めてお参りすれば、虫歯や歯周病などの病から守られ、健康を保てるとの噂!

 

その謂れは、この地に残された昔話にあります。かつて、大宮から遠く離れた隠岐の島に激烈な歯痛に悩まされていた人がいたそうです。

何日経っても歯が痛くて痛くて仕方なかったその人は、ついに、自分の顎をもぎとって死んでしまったそうです。

すると、どういうわけか、その魂が菩薩となって生まれ変わったのだから驚き。村人たちはその菩薩様に同情して、顎のないお地蔵さんを作ってあげたそうです。

 

それからというもの、そのお地蔵さんにお参りする人は手厚く歯の病から守られたということで、「顎なし地蔵」は歯医者いらずという信仰が生まれ、天保十年、このお地蔵さんは大宮に招かれたということ。

――それがなぜ大宮だったのかは、ちょっと謎なのですが。

 

ともあれ、歯の長患いに苦しんでいる方は、顎なし地蔵にお参りしていきましょう。虫歯や歯周病だけでなく、この顎なし地蔵にお参りすると、首から上の健康はすべて守られるとすら言われています。

かつて、歯痛に苦しんだ隠岐の島の村人が、そのようなあらゆる病を一身(あるいは一顎)に引き受け、現代まで、私たちを守護してくれているのです。


スマホ時代の今だからこそ 京都府「目疾地蔵」で眼病を防ぐ


賑やかな京都の町、祇園。その中心に位置する「仲源寺」には、「目疾地蔵」と呼ばれるお地蔵さんが安置されています。

その名前に「目」とつくように、主には目の病気で困っている人々の健康にご利益があると言われており、連日、多くの方が参拝に訪れています。

 

<もとは「雨やみ地蔵」>

仲源寺のすぐ傍を流れる鴨川は、その川辺に佇む人々の姿からも京都の象徴的な川として知られていますが、昔は氾濫が多かったために、大雨が降ると庶民の脅威ともなっていたようです。

そこで、鎌倉時代の昔、「この地に地蔵を立てると氾濫から守られる」とのお告げを聞いた当時の役人が、「雨やみ地蔵」として、お地蔵さんを安置したと言われています。

 

事実それから氾濫が減ったということで、いよいよこのお地蔵さんの霊験は庶民の信仰を集めるようになりました(諸説あります)。

実に今、「目疾(めやみ)地蔵」と呼ばれているお地蔵さんは、かつては、「雨やみ(あめやみ)地蔵」だった、というわけですね――。

 

<そして「目疾地蔵」へ>

これも諸説あるのですが、「雨やみ地蔵」というその語感から「目疾地蔵」と呼ばれるようになった、とも言われます。

ただ、その像容にも依拠するところはあって、黒光りしたこのお地蔵さんの目をじっと見てみると、右目が潤んで、まるで充血しているように見えます。

これを昔の人は、「眼病で苦しむ人々の身代わりをしてくれているのだ」と考え、「目疾地蔵」としても信仰するようになりました。

 

ときはスマホ時代です。私たちは日常的にスマホを何時間も使い、目を酷使しています。あるいは仕事でパソコンをしたり、本をたくさん読む方も、目は疲れていることでしょう。

それでなくても脳に入ってくる情報の大部分は、視覚によるものだとも言われています。

 

たった二つしかない目です。きちんと労わってあげないと、年を取ってから眼病で苦しむことがあるかもしれません。目疾地蔵にお参りして、大事な目の健康を祈りましょう。


鎌倉・長谷寺でお地蔵さんを巡る小さな旅を


鎌倉といえば、東の京都とも言われる名所です。美しい自然に囲まれ、海は遥か彼方まで続き、江ノ島の上空には今日もトンビがはばたいています。

川端康成ゆかりの土地としても有名ですね。様々な目的での観光ができますが、今度の休みには、江ノ電に揺られて、ちょっと「お地蔵さん巡り」を目的にして旅してみるというのも、一興かもしれません。

 

<長谷寺にひっそりと佇むお地蔵さんを巡る>

江ノ電の長谷駅で降りてすぐの「長谷寺」。鎌倉ではとても有名なお寺ですね。

 

あまりお地蔵さんをお参りに訪れる人は多くないかもしれませんが、境内にはひっそりと何体かの石仏が佇んでいます。

まずは、観音堂へ続く石段の途中の「良縁地蔵」です。優しい表情で参拝者を出迎えてくれます。

ちなみにこのお地蔵さん、もとは宮城県の石神彫刻工房の作だとか。かくも離れた場所で作られ、長谷寺に安置された由縁はいかに――。

 

また、長谷寺といえばアジサイですが、そのアジサイ散策路にも、「良縁地蔵」が一体おわします。

それから、経蔵横にも「良縁地蔵」。すなわち、長谷寺に祀られているお地蔵さんはみな、良い出会いを与えるというご利益があるようです。

友人、恋人、同僚、上司、そのような人間関係がどうにも殺伐としているときには、長谷のお地蔵参りをしていくといいかもしれません。

 

像容としてはお地蔵さん三体が寄り添った「石んこ地蔵三人」です。尊いものに使って良い表現かどうか微妙ですが、その姿、何とも可愛らしい――ちょっとホッコリしますね。

 

お参りのあと、少しお腹が空いたら、もちろんシラス丼や江ノ島丼をいただくのもいいでしょうが、長谷寺の前にある「浅羽屋本店」でうなぎを味わっていくのがベストです。

文豪・川端康成も愛したと言われる老舗の味は、決してあなたの期待を裏切りはしません。

 

アジサイが満開を迎える初夏、お地蔵さん参りに、長谷寺をぜひ訪れてください。あるいは、桜の見物に春、鎌倉を訪れ、シラス丼を味わったついでに――でもいいでしょうね。


東京都「とげぬき地蔵」で無病息災、病の回復を祈願


中高年の町とも言われる巣鴨ですが、下町の良い雰囲気が流れる、なかなか面白いスポットでもあります。今度の休みにちょっと足をのばすなら、ぜひ、「とげぬき地蔵」にお参りしていってください。

全国的にも有名なお地蔵さんですが、都内在住の方でも、実際にお参りしたという人は少ないのではないでしょうか。

 

<巣鴨の「とげぬき地蔵」は病を癒す>

とげぬき地蔵には、病を治したり、寿命を伸ばしたりするというご利益があると言われています。

少子高齢化の世で、中高年の里である巣鴨にそういうお地蔵さんがあるのは、なんとも象徴的ですね――。まさかお地蔵さんが中高年を集めているわけもないでしょうが。

 

曹洞宗の本尊「とげぬき地蔵」には、ちょっと古い歴史があります。江戸の昔、とある武士が病に臥せった妻のために、とげぬき地蔵にひたすら祈りを捧げていたそうです。

そんな日々、ある夜、彼の夢の中に僧侶が現れ、「お地蔵様の姿を描いた紙を一万枚川に流しなさい」と言いました。これを神の啓示と思って忠実に実行すると、武士の妻の病はすっかりと治ったそうな。

 

ただ、とげぬき地蔵は秘仏です。一般的には姿を見ることができません。しかし地蔵の姿が描かれた御影があるので、それを病気の患部に貼ると、病気が治ると言われています。

ちなみに、とげぬき地蔵が祀られている高岩寺を出ると、いわゆる「地蔵商店街」が続いていて、有名な塩大福などのお菓子が販売され、賑わいを見せています。

お寺で気持ちを鎮めたら、今度は逆にモリモリ食べて、気分が良ければお酒でも飲んで、身体に力をつけるのもいいでしょう。やはり外せないのは、名物・塩大福。絶妙な甘辛さが堪りません。

 

「最近、どうにも体調がすぐれないな…」

 

そんな方は、ぜひ、とげぬき地蔵のご利益を貰いに、巣鴨までレッツゴーです。都心でここまで有名なお地蔵さんというのも、とげぬき地蔵くらいではないでしょうか?

近くにお住いの方は、毎日とは言わずとも、月に一度はお参りして、長寿を祈りたいものです。


神出鬼没のお地蔵さん「けっぱれ地蔵」を北海道で見つけよう


神出鬼没のお地蔵さんがある、と聞かされたら、ちょっと気になりませんか?

 

その「けっぱれ地蔵」は、北海道は札幌市内を点々としています。町でふと優しいまなざしを感じたときには、そばでけっぱれ地蔵さんがあなたを見守っていてくれているのかもしれません。

「移動するお地蔵さん」は全国的にも珍しい――というか、他にあるのでしょうか?

 

<見つけたら手を合わせたい「けっぱれ地蔵」>

札幌市内を転々とするけっぱれ地蔵は、まさしく神出鬼没です。次にどのような場所に現れるのか、予告すらされません。

そもそも、けっぱれ地蔵を誰が移動させているのかさえはっきりとしていないのだから――。まさか、お地蔵さんが自分で移動するわけもありませんが…。いずれにせよ町で出会えたときには幸運と思い、手を合わせていきましょう。

 

ちなみに、けっぱれ地蔵には、次のようなテーマ曲があるそうです。
(「麻布ナビ」から抜粋)

けっぱれ地蔵を知ってるかい
麻生をさすらう素敵なお地蔵さんさ
このまちのどこか
幸せ運びながら
今日も行くのさ
4番通りに現れて
おいしい亜麻そばいっぱいたいらげて
丘珠空港通りへ
バスと地下鉄乗って
行くよ五叉路へ
いつか僕が大人になっても
君とまた会えるかな
こんなとても素敵なまちで
今日と同じ笑顔で
けっぱれ地蔵を知ってるかい
麻生をさすらう素敵なお地蔵さんさ
このまちのどこか
幸せ運びながら
今日も行くのさ
幸せ運びながら
明日も行くのさ

――こんな歌です。歌詞の中にちょっと出現場所のヒントが出ているのが面白いですね。

ご利益については、正確な情報がありません。ただ、もともと地蔵菩薩は、俗世の苦しみを生き抜く人々を、死後、極楽浄土へ導くものと言われています。

最近、ちょっと辛いかも、と思ったら、いざ北海道は札幌の町へ。北の大地の恵み、おいしいものをたくさん食べて、温泉にも入って、そして偶然このお地蔵さんと巡り合えたら、少しは疲れた気持ちも回復できるかもしれませんね。


和歌山県「子安地蔵寺」で安産のご利益を~夫婦でお参り


和歌山県は橋本市にある「子安地蔵寺」は、高野山真言宗の寺院です。正式名称としては「易産山護国院 地蔵寺」ですが、下に詳述する理由によって「ふじの寺」とも言います。

 

お地蔵さんを祀っており、年中、安産祈願に訪れる妊婦さんが後を絶ちません。

 

<「ふじの寺」で安産を祈る>

子安地蔵寺の歴史は古く、実に天平九年の春に開院されました。大正九年に戦のために地蔵堂は消失しましたが、ご本尊は山中に難を逃れており、無事な状態で発見され、今まで現存しています。

その地は「かくれがた」とも言われ、後に紀伊大納言頼宣公により、地蔵尊が安置され、供養の地となされました。安産のご利益があるとして、全国的に有名です。

 

別名は「ふじの寺」。この由来は、その名前の通り、境内に四季折々の花が咲き、とりわけその時期になると藤棚が見物だそうで――。

見頃となる4月下旬~GWにかけては、国内外から多くの参拝客が訪れ、賑わいを見せます。

 

「安産」にご利益があるとされるのは、二つの理由からだそうです。まずは、その眺めによるものです。美しい草花を見ることによって、資格から妊婦の心が癒されること。

そしてその花の香りを嗅ぐことで、嗅覚から精神が慰撫されることです。結果として健康な赤ん坊を授かる、というわけですね。種々の花々を丹精しているのも、その理由からです。

 

すでにお腹に子どもを授かっている妊婦さんも、これからその予定があるご夫婦も、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

安産祈願のお寺としては非常にご利益が高いと言うことですし、それでなくても境内に咲く花々を見る癒しの時間は、現代人にとって貴重です。

 

静けさに癒される和歌山の里――関西圏からなら、南海電車を使えば、アクセスも悪くありません。もちろん、関東圏、その他全国から、安産を祈る妊婦さんも集まってきます。

ご本尊のお地蔵さんに手を合わせる前には、必ず一礼して、また去るときにも一礼するのが作法です。


京都府「地蔵院」で祈りをささげ、自然の癒しを得る


京都の魅力は尽きません。もう何度も遊びに行ったという人も、今度は、「地蔵院」へのお参りにいかがでしょうか?

自然の竹林に包まれた境内は、人知を超えた霊気に溢れています。さらさらと鳴る梢の音色に癒され、疲れた心を静かに洗っていくもいいでしょう。

 

<自然の中で地蔵菩薩に向き合う――>

「地蔵院」は京都市の西京区にあるお寺で、地蔵菩薩を本尊としています。周囲を美しい竹林で囲まれていることから、「竹の寺」という通称でも親しまれています。

有名なキャッチコピー、「そうだ 京都にいこう」の舞台となった場所でもあり、最近は国内外のゲストでも賑わっているようです。かつて一休さんが修養の場としたことでも知られています。

 

地蔵堂の中には、綿帽子をかぶった地蔵菩薩様の像があります。特に何かご利益があると言われているお地蔵様ではないようですが、手を合わせに訪れて、まさか損はないでしょう。

というのもこのお寺の本堂の雰囲気もさることながら、その周りを包む竹が何より見事なのです。しなやかに上空に向けて伸びる竹の群生は静かな生命感にあふれ、心を癒します。

空気はどこまでも澄み、木漏れ日は穏やか。青もみじに抱かれた本堂の姿も美しく、紅葉の時期にはいっそうの彩りに包まれます。

 

ここで竹の花とでも巡り合うことができれば、それも素晴らしい体験となるかもしれません。夏の避暑にも最適で、京都観光に訪れたら、ぜひとも足を延ばしてみたいお寺です。

 

ところで、かつて一休さんは、「大丈夫だ、心配するな、なんとかなる」という言葉を残したと言われています。なんとも禅師らしい、鷹揚で、悠揚たる台詞と言えそうです。

地蔵菩薩に向かうとき、つい煩悩を傾けて「お金持ちにしてください」なんて祈ってしまいがちな我々現代人の心に欠けているのは、実にそのような気楽さではないでしょうか?

竹の寺で涼やかな自然に囲まれ、お地蔵さんに手を合わせば、きっと心も安らぐはずです。


岐阜県「金錫山地蔵寺」で子宝の祈りを――


最近は各種の創作の舞台として取り扱われることも多く、何かと騒がしい岐阜県ですが、お地蔵さんにお参りしたい人も、ちょっと足を延ばしてみる価値があるかもしれません。

 

とりわけ「金錫山地蔵寺」はガン封じのお寺としてとても有名ですね。約1000年の昔に建立されたお寺で、境内には25体ものお地蔵さんが安置されています。

病を防ぐご利益はもちろんですが、参拝した女性は子宝に恵まれるとも言われ、何とも有難いお寺です――。

 

<金錫山地蔵寺で25のお地蔵さんにお参りしよう>

嬉しいことに、拝観料は無料です。特別御祈祷希望者は申込用紙に記入して、3000円払えば、ガン封じ御守護(お札・お守り・胎内湯)を貰えます。これも、まあ安いものです。

境内には次のような25のお地蔵さんが安置されているので、お参りしていきましょう。

・孕み地蔵尊…子宝に恵まれ、無事に出産できるように祀られています。
・子育て地蔵尊…生まれた子が健康に成長できるよう祀られています。
・おさすり地蔵尊…痛むところをさすってお参りすると、治癒してくれるそうです。
・六地蔵尊…すべての生者を迷いから解放し、救いの道へと至らしめるお地蔵さんです。
・無事帰る地蔵尊…交通安全・家内安全。帰る前にこのお地蔵さんにお参りしましょう。

――この他にも、たくさんの霊験あらたかなお地蔵さんがあなたを待っています。ただしここは、岐阜の山中です。公共の交通機関で行くのは、ちょっと難しい…車で行くのがいいでしょうね。

ちなみに、近郊には下呂温泉があるので、湯治にもおすすめできますよ。

 

あえて最後に回しましたが、金錫山地蔵寺のメインは「延命地蔵尊の延命の水」と呼ばれるものです。境内に湧出するこの水に触れ、飲むと、内臓から来るさまざまな病(ガンなど)を防ぐと言われています。

長寿、健康のご利益があるとも信じられているようです。この水は、何とも嬉しいことにお持ち帰りも可能で、ペットボトルも用意されています。