有名な昔話「笠地蔵」の教訓をもう一度おさらいしよう



スポンサーリンク


みなさんが(おそらくは)忘れかけている昔話の一つに、「笠地蔵」の物語があるかと思われます。

「題名だけは聞いたことがあるけれど」という人も多いかもしれませんね。地蔵信仰を考える意味でも、この昔話をもう一度おさらいして、教訓も考えてみましょう。

 

<「笠地蔵」の物語と教訓>

――昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。決して生活は豊かではありませんでしたが、二人は仲良く暮らしていました。

年の瀬が近付いて、おじいさんはお正月を迎えるための準備に、つまりお餅なんかを買おうとして、自分で作った蓑や笠を町まで売りに行きました。

 

しかし、結局それらはほとんど売れず、おじいさんは雪の降る道をとぼとぼと失意に暮れて帰途につきました。

「餅もろくに買えんかった。ばあさんに申し訳ないなぁ」とも思いながら…。すると、おじいさんはその途中で、雪の中に立つ7体のお地蔵さんと出会います。

 

立ち止まったおじいさんは「今年も無事に暮らすことができました。ありがとうございます」とお地蔵さんに祈りを捧げ、このお地蔵さんたちも雪の中で寒かろうと思い、笠と蓑をかけてあげました。

でも、6体までかけたところで、売れ残った笠と蓑が尽きてしまいます。

そこでおじいさんは、自分の身につけた笠と蓑を、最後のお地蔵さんにかけて上げました。「これでお地蔵さんも温かくして正月を迎えられるだろう」と、そう思いながら。

 

そして家に帰り、おばあさんに今日のことを説明すると、「それはいいことをした」とおばあさんもおじいさんを責めるでもありません。…と、その晩、外から何やら物音がするので、二人は起き出して表の戸をそっと開け、外を覗いてみると、家の前に金や銀や俵などがたくさん積まれています。

そして、遠くには、傘を被ったお地蔵さんたちが歩いていく背中が見えました。それは、お地蔵さんたちが恵んでくれたものに違いありません――。

 

――いかがでしょう。みなさん、思い出されましたか? すなわち、「善行善果」の教訓です。情けは人のためならず、というところでもあるでしょうか。

貧しい暮らしの中でもお地蔵さんに対し、「ありがとうございます」と感謝の意を示す部分も、見習いたいですね。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です