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全国各地にあるお地蔵さんですが、そのお参りの方法はそれぞれです。「地蔵菩薩はこんな風にお参りしなくてはならない」といった決まりは、どうやらないようです。
仏教で大事なのは「心」で、祈りは心の所作とも言われます。手を合わせることすら、あくまで形式的な作法でしかありません。
とはいっても、心だけで静かに祈るというのもなかなか難しいものです。そこで、我々はお線香を立てたり、お供え物をしたり、一般的にそのような方法でお参りをするわけですね。
地域によって風習もあるので、それ以外のお参りの作法も、もちろんあるでしょう。
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<もっとも一般的なお参りの作法とは>
辻地蔵を祀る地蔵盆などでは、その土地ごとにだいたいの決まりがあったりして、お供えする物も決まっています。その時期になると、近所のスーパーで売られたりもしますね。
しかし、たとえば近所に安置されているひっそりとしたお地蔵さんには、あなたなりのお参りをすればいいでしょう。ごく一般的な方法とされるのは、お線香を立てる、というものではないでしょうか。
お地蔵さんに立てるお線香は、1本か3本が良いと言われています。といって、3本の方が1本より良いとか、そういう意味でもないようです。要するにこのへんは、心、ですね。
それから、お饅頭をお供えするというのも、よくあるお参りの仕方ではないでしょうか。
誤解されている方が多いようですが、お地蔵さんのイメージとして世間一般にある「赤い前掛け」は、お礼参りのときにお供えするものです。
すなわち、そのお地蔵さんに対して感謝の意を伝えたいときのお供え物なので、いきなり赤い前掛けをかけてお参りするようなことがあると、お地蔵さんの方でも、あるいは、「あれ?」と思うかもしれません。もちろん、まさかそれでバチが当たるとか、そのようなこともないでしょうが。
お線香を1本、あるいは3本立てて、お饅頭をお供えする――近所のお地蔵さんにお参りするときには、ありふれたことではありますが、その作法を守れば、間違いありません。