仏教はインドからの伝来 じゃあお地蔵さんは海外にもある?



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お地蔵さんは仏教の一尊で、その教え自体、インドから伝来したと言われています。

 

――ここで、1つ疑問が生じます。すなわち、「海外にもお地蔵さんはあるのか」と。

 

<路傍のお地蔵さんは日本特有の文化>

結論から言えば、私たちの思うお地蔵さんのような文化は、日本特有のものです。つまり海外にはありません。もっとも、地蔵信仰自体は広く知られたもので、神聖な場所にお地蔵さんが祀られていることはあります。

しかし、「路傍に佇むお地蔵さん」という風景が見られるのは日本だけ。インドや中国にも、そのような道端の石仏はほとんどありません。

 

では、それは、なぜなのでしょうか? なにゆえ、路傍のお地蔵さんは日本特有なのか。

 

これは、地蔵信仰が民間に広く普及していく中で、道祖神とも習合し、より庶民にとって身近な存在となったからだと言われています。

もともと仏教の教えの中でも、お地蔵さんは賽の河原で鬼に苦しみを与え続けられる子どもを救う存在とされています。

そして、日本では昔から、どんな村や集落でも「逆死(子どもが結婚しないまま、親より先に死ぬこと)」がよくありました。中でも、悲しいことに、もっとも多かったのが、「水子」です。

 

そこで、子どもを失くした親は、悲嘆に暮れる中、せめて我が子の成仏を祈ってお地蔵さんを路傍に作り、手を合わせたのです。

いわば民間信仰化し、そのように路傍のお地蔵さんが各地に生まれました。インドや中国では、そのへんの事情が少し違ったのでしょう。

 

今度、路傍でお地蔵さんに出会うことがあったら、その姿をちょっと観察してみてください。だいたいは道端のお地蔵さんは石造りで、優しい童顔をしています。

石造りなのは、賽の河原の石のイメージ。そして童顔なのは、子どもを救済する菩薩のイメージだとか。

 

まとめて言うと、地蔵信仰自体は海外にもありますが、道端に忽然とお地蔵さんがあるのは日本だけ、ということになります。同じ仏教圏でも、いろいろと違うようですね――。


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