「道祖神」とも呼ばれるお地蔵さん その謂れとは?



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お地蔵さんは「道祖神」の1つとも考えられることが多いようです。お寺に祀られていることも多いですが、路傍でその姿を見かけることもしばしばで、まさしく「道祖神」という感じですね。

けれどそもそも地蔵菩薩と道祖神というのは、少し違っていたりします。

 

<地蔵信仰と道祖神は習合している>

「道祖神」とは、縄文時代から存在しているものです。古代の精霊を祀ったもので、現在路傍で見られるのは、その名残だとか。

いろいろな姿かたちがあり、石本来のかたちを残したまま道祖神とされたものや、性器などの形象を持つものもあります。

一般的にお地蔵さんといえば、お坊さん姿で、錫杖を持った姿がほとんどですね。そういう意味では、その姿からして、道祖神とは少し違ったものとも言えます。

お地蔵さんが基本的には人の姿を取っているものに対して、道祖神は、人の姿を取らないものとも区別できるかもしれません。

 

道祖神は「荒神」とも言われます。お地蔵さんと違って、だいたいは暗くてひっそりした場所に安置されているのも特徴的です。

一見すればただの石に、「荒神」とだけ彫られていることもあり、なんとも――。とはいえ、古代の精霊がそれぞれ、人に親切でわかりやすく立派な姿を取っているわけもなく、いわば素っ気ないまでの形として道祖神とされているのも、自然なことでしょう。

 

対して、お地蔵さんは衆生を救うため、あるいは水子霊を鎮めるために、仏教の考えに基づいて作られるものです。

もともと、言ってみればそれができた「謂れ」が違うわけですが、いずれも路傍にさり気なく安置されていることが多いことから、異なる信仰が習合して、お地蔵さんもまた道祖神と考えられたりするようです。

ちなみに、そのような(名もなき)お地蔵さんのことを、「辻地蔵」とも言います。道端(辻)に、何気なく安置されている石仏――すなわち、辻地蔵というわけですね。

 

古代の信仰と地蔵信仰が習合したのが、現代のお地蔵さんとも言えるかもしれません。


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